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那覇市発達障がい者支援サポート事業の「サポートセンターiから」さんを訪問しました。

先日、NPO法人わくわくの会さんで運営されている「サポートセンターiから」さん(@首里)を訪問してきました。沖縄弁護士会で定期的に実施している福祉専門職と弁護士との連携の意見交換会をきっかけに、弁護士や社会福祉士など総勢9名で見学させていただきました。丁寧なご説明と白熱した議論で、結局1時間半ほどお邪魔することになってしまいました。お忙しい中であるにもかかわらず、受け入れて下さった関係者の方々、本当にありがとうございました。
わくわくの会さんでは、那覇市の発達障がい者サポート事業を受託して、いくつかの事業所を運営されています。今回訪問した「サポートセンターiから」さんでは、主に思春期・青年期の発達障がいがある方、発達障がいとの診断がなくても発達が気になる方、その他発達にでこぼこがあり困り感のある方、その方々の保護者・支援者を対象にしているとのことです。
相談する方の目的に合わせて居場所や活動を提供している、「居場所デー」「ボランティアデー」「働きたいデー」「ゆらりデー」など、日替わりで様々なプログラムを用意して、ニーズに合わせた対応ができるようにしているとのことでした。そうした中でもさらに個別に柔軟に対応する姿勢で取り組まれているとのことでした。
私が特に印象に残ったのは、家族や支援者へのトレーニング(ペアレントトレーング・ティーチャーズトレーニング)をされているという点でした。ペアレントトレーニングは、2週間に1回ペースで3カ月程度、7~8名くらいでワークショップを行い、身近な大人が子どもにとっての「最良の治療者」(理解者)になるために学習をしていくということでした。「親も何とかしようと一生懸命だが、何をどうして良いかわからないという悩みを抱えている。親がその子の行動をきちんとみてあげて、その子の行動の意味を理解できるようにする。親が見方をかえてその子の見守りができるようになると、子どもが親の変化を感じて子どもに良い影響が出て、子どもが変わっていく。親が自分と子どもに合った形を探していくお手伝いをしている。」というお話でした。
私は、弁護士として少年事件の付添人を担当しているときに、親御さんの支援の必要性を感じることが多くあります。それだけにこのようなお話が特に印象的でした。支援が必要な方がいればつないでもらって良いとのことだったので、今後は「サポートセンターiから」さんをご紹介していこうと思います。
また、他の市町村でも同様のことをやってほしいと呼びかけているが、なかなか実現していない、小さくても良いので居場所作りをするということから始めることはできないかというお話もありました。ニーズはたくさんあると思うので、こうした発達障がいがある方や発達に凸凹がある方の支援事業が広がっていって欲しいということでした。
今回の訪問は大変勉強になりました。関係者の皆様には貴重な機会をいただきましたことを改めて御礼申し上げます。今後も色々と連携させていただきたいと思います。宜しくお願いいたします。
(寺田)